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鍼灸 陰陽の考えで症状を診ていきます。虚実と言う考え方を

気の状態の過不足を虚実、陰陽と言う考え方で表現することが出来ます。

鍼灸 陰陽虚実(いんようきょじつ)とは

脈診を必ず行いますが、たとえば脈の状態も 滑らかさがあるかどうか、、、このことは皮膚の状態にも現れます。

皮膚の状態が緊張しているようだと脈にも現れます。

脈も浮いているか沈んでいるか、症状によって浮いている方がいいのか、沈んでいるのがいいのか、症状と言っても実際には身体で起きていることを総合的に診て脈の状態から、どのような目的で鍼灸を行うのか、ものごとの「段取り」のようなものが見えてきます。「樹木の新芽」の写真

目次

鍼灸 陰と陽の性質

陽の性質は動きやすい、変化しやすい。

症状、苦痛に動き、変化があることを「陽の性質の症状」と言います。精神的な不安感も変化があることは「陽」のつらさに当たります。一日の中でもつらさが和らぐ時間帯がある、つらい中でも少し苦痛が減る時間、時につらさを忘れられる時間がある、というのは陽(変化がある)の症状です。この変化があるということがとても大切になります。

陽の状態、症状として痛みがある場合などじっとしていられない、と言ったように症状の出方も陰と陽に分けることができます。

痛みの原因は外からの要因として(外から受ける影響)寒さによる冷え、湿度が高いことによるだるさ、重さ、また、外からではなくても疲労が重なることもあります。複合的な要素が重なって無理がたたって痛みを引き起こすと考えます。

そのため、冷えや湿度の悪影響を受けている気の流れを調整していく必要があります。

その際に痛みのある箇所にだけでなく腕や脚(足)にあるツボをうまく用いて鍼をすることで痛みを引かせる方法があります。痛みのある箇所にだけ直接鍼をするのではなく間接的に、身体の状態を落ち着かせる効果のあるツボに鍼をすることで痛みのある箇所の気の状態が静まります。この静まる、というのが陽から陰への変化につながる、痛みが引く効果になります。

痛みを例にしましたが、精神的にも頭、胸などに気が集まり過ぎてとても落ち着かない場合があります。この場合も腕や脚のツボに痛みの治療と同じように鍼をすることで頭や胸の苦しさ、つらさを和らげる効果があります。気を引き下げることを鍼で行い、頭や胸に空間を作ってあげるようなイメージです。

一方で心の空虚感など、力が入らないという辛さに対しては胸の方に気を集めてあげるような鍼灸を行います。背中のツボを用いることが多いです。

では陰の症状はどのような性質のものか、陰の症状は動きにくい、固定している症状を指します。

動きにくい、変化しにくい代表的な症状として内臓の病気(器質的に病変がある、胃潰瘍など)等が当てはまりますがすぐに変化するということはなかなかないように症状が固定してしまっているのが特徴です。

血液検査の数値の異常もそうです。

また、加齢にともなう身体の変化も陽から陰へと言う変化をします。「春の開花」の写真

鍼灸 陰と陽の調整

そのため、脈の変化と症状をよく見極めて正確なツボに鍼灸を行う必要があります。

身体の上の方に気が不足している、または、身体の下の方に気が停滞している。

つらさのある時にはこうした身体の(心の)偏重がおきます。気の偏りが生じるのです。

広い身体の範囲の中で上と下で気の集まりやすいのがどっちなのか。

どちらの傾向になりやすいか、人それぞれの体質により分かれますが間違えてはいけないことがあります。

上の方に気が不足しているのに、下の方に気を集めることを行う。

上の方に気が停滞しているのに、下の方の停滞を解消しない。

と言ったことを間違えて鍼灸のツボを選んではいけないのです。

身体の状態は脈に出ますので、脈と症状とを照らし合わせてどのような調整が必要か。

上と下と言う大きな流れをまずは基本軸にして後は微妙な調整を行う際にもこの基本軸を守り通すことは絶対に鍼灸を行う際に守るべきこととして大切にしています。

虚実(きょじつ)とは気の不足を虚 気の集まり過ぎを実 と言います。

不足している所には気を集めてあげて集まりすぎて停滞している所には反対に気の通りをよくしていけるような加減をツボに加えながら鍼灸を行います。

自律神経の鍼灸について、こちらからご覧ください

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