鍼灸専門 3,300円
痛くない鍼 ひとりひとりに合わせた治療
鍼灸治療小冊子 肺経(はいけい)
鍼灸治療小冊子をはじめます。
鍼灸の考え
まずどのような症状でも
病名(症状、状態、一般的な)も大事ですが
もうひとつ鍼灸独自の診方があります。
経絡(けいらく)と言う
よく
ツボ
と言いますが
この
ツボ
は 点ではなく
この 経絡の上にある目印のようなものとして
存在します。
今回は
この 経絡の一番はじめとされる
肺(はい)に関する、
手太陰肺経 てのたいいんはいけい
についてお話します。
私たちは食事をして
栄養素となるもの
いらないものをお腹で分けます。
自然に行っていることです。
胃に入った食べ物は全身に栄養として
送られる訳ですが
消化された物理的な 実態のあるモノ
お米 おかず などのことでもあり
そうでもないとも言えるのは
この
食べたものが胃の中のあることは間違いない
のですが
この
食べ物の 気 を
肺経はもらいます。
手太陰肺経 のことを省力して
肺経 と言うことにします。
肺 イコール 呼吸に関するのでは?
と思われるかと思いますが、
確かに呼吸に関することが主な役割ですが
そこが
鍼灸 東洋医学の独自の考えで
お腹 胃 から食べ物の気
をもらって
それから
全身に 気 を運ぶのが
この 肺経の大きな役割です。
もちろん
呼吸をして 一般的には
酸素 と 二酸化炭素 という
物質交換がなされることにより
呼吸
ということは私たちが教わること
そのとおりです。
ただ、鍼灸の場合は
呼吸による
とり入れた酸素を体の隅々にまで
運ぶことを
血管 血液循環の考えとも絡めて
胃の中からの食物の気と
酸素 二酸化炭素 という考えと合わせて
胃から肺に与えられた
食物の気 (物質ではない)
のチカラを借りることによって
単に赤い血液
と言うことではなく
体温など 身体の隅々にとどけることで
活動できるように
ぬくもりのある 気 として
血液をとどける
と言うよりは
体温や 皮膚のなめらかさ
皮ふの新陳代謝
また
鼻を例にすると分かりやすいかと思いますが
この 気 の流れがいいと
鼻呼吸も楽です。
目には見えない
でも
必要なモノ
私たちにとってそういうものは確かにあります。
こういうことを
やってくれるのが
この
肺経です。
肺経の気の流れがいいと
全身が元気です。
次回は 大腸経についておはなしします。
だいちょう です。