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鍼灸治療小冊子 肺経(はいけい)

鍼灸治療小冊子をはじめます。

鍼灸の考え

まずどのような症状でも

病名(症状、状態、一般的な)も大事ですが

もうひとつ鍼灸独自の診方があります。

経絡(けいらく)と言う

よく

ツボ

と言いますが

この

ツボ

は 点ではなく

この 経絡の上にある目印のようなものとして

存在します。

今回は

この 経絡の一番はじめとされる

肺(はい)に関する、

手太陰肺経 てのたいいんはいけい

についてお話します。

私たちは食事をして

栄養素となるもの

いらないものをお腹で分けます。

自然に行っていることです。

胃に入った食べ物は全身に栄養として

送られる訳ですが

消化された物理的な 実態のあるモノ

お米 おかず などのことでもあり

そうでもないとも言えるのは

この 

食べたものが胃の中のあることは間違いない

のですが

この

食べ物の 気 を

肺経はもらいます。

手太陰肺経 のことを省力して

肺経 と言うことにします。

肺 イコール 呼吸に関するのでは?

と思われるかと思いますが、

確かに呼吸に関することが主な役割ですが

そこが

鍼灸 東洋医学の独自の考えで

お腹 胃 から食べ物の気

をもらって

それから

全身に 気 を運ぶのが

この 肺経の大きな役割です。

もちろん

呼吸をして 一般的には

酸素 と 二酸化炭素 という

物質交換がなされることにより

呼吸

ということは私たちが教わること

そのとおりです。

ただ、鍼灸の場合は

呼吸による 

とり入れた酸素を体の隅々にまで

運ぶことを

血管 血液循環の考えとも絡めて

胃の中からの食物の気と

酸素 二酸化炭素 という考えと合わせて

胃から肺に与えられた

食物の気 (物質ではない)

のチカラを借りることによって

単に赤い血液

と言うことではなく

体温など 身体の隅々にとどけることで

活動できるように

ぬくもりのある 気 として

血液をとどける

と言うよりは

体温や 皮膚のなめらかさ

皮ふの新陳代謝

また

鼻を例にすると分かりやすいかと思いますが

この 気 の流れがいいと

鼻呼吸も楽です。

目には見えない

でも

必要なモノ

私たちにとってそういうものは確かにあります。

こういうことを

やってくれるのが

この

肺経です。

肺経の気の流れがいいと

全身が元気です。

次回は 大腸経についておはなしします。

だいちょう です。

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