
鍼灸専門 3,300円
痛くない鍼 ひとりひとりに合わせた治療

肩こりで鍼灸を受けに来られる方で「原因が何か」と言うことが分かっているけれどどうにもできない状況にある、と言う例があります。原因となる要素をどうすることのできないジレンマから鍼灸を受けにいらっしゃるとも言えるのではないかと思うのです。
●心身ともに休まらない日々が続いていて先のことを考えると気持ちが落ち込む。
●パソコン、スマホを長時間見る、眼精疲労、頭が休まらないことが原因。
●精神的なストレスが原因。イライラする(家庭、仕事、人間関係 他)。
心にも身体にも今以上に無理を強いることは良くないと分かってはいても自分の意志ではどうにもできない苦しみを抱えて鍼灸を受けにいらっしゃる方が多いです
肩こりを診ていくのに必要なのが「心の重さが取れるようにして行くこと」です。肩や首のコリにばかり意識を集中してしまうのが患者さんの心理ですが、そこをうまく利用する方法を取ります。どういったことか想像はつきますでしょうか???
肩、首、肩甲骨の回りのコリが、きっと今の生活にいい意味での変化を与えることが出来たなら、きっと思いコリが楽になるだろうと言うことを想像しながら鍼灸を行っていきます。
心の部分、メンタルの調整をすることにむしろ意識を向けます。心が楽になるような調整ができると自然と呼吸が深くなり、顔つきも良くなってきます。
肩や首にばかり意識を向けることを鍼灸師である私がしてしまうと、患者さんの意識が上手く動いてくれないと言うことも多いのです。そのため、患者さんには実際にはあまり難しすぎる話はしないようにしながらも実際には肩のコリが軽くなるようにツボを選んで加減をしながら鍼灸を行います。
たとえばツボの名前で言いますと霊台(れいだい)と言うツボが背中左右の肩甲骨の間にあります。この霊台と言うツボに痛くない鍼を行うことで心の重さ、コリの原因となっている精神的な負荷を減らしていくことが「加減を調節することで」できます。
患者さんは「分かってほしい」と言う心理を抱えています。普段の生活の中でなかなか言いたいことが言えないと言う現実もあります。
患者さんが求めている心の声が霊台と言うツボに現れているとも言えるのです。肩甲骨のコリ、だけに着目してしまうと患者さんと鍼灸師である私とが同じ方向に気持ちが向いてしまい、患者さんが気づいている日々の心の負荷の部分にしかフォーカスできないと言うことになってしまいます。
本当は患者さんの心の中でもっとこうしたい、と言う環境の変化、人間関係のむずかしさなどの負荷を少しでも減らしたいと言うところにフォーカスしていくことで、実際の日常の中でも心の動きを少しずコントロールできるようにしていくことを目標にして鍼灸を行います。
コリだけでなく心の動きを調整して、たとえば言いたいことを言えるような心の強さも一緒に持つことが出来るように心の調整もしていこうと言うことを考えています。