過敏性腸症候群の　はりきゅう治療　の一例をご紹介します

過敏性腸症候群の鍼灸（はりきゅう）治療の一例

過敏性腸症候群　の治療の流れです

まず　手の　脈（みゃく）　や

お腹の　おへその周りの緊張

背中の緊張　など

を診ます

 

これからお話するのは　治療の一例ですが

だいたい　このような流れ

というイメージを持っていただけたら

と思います

 

過敏性腸症候群の　鍼灸治療　まずは

鍼（はり）を行う前に

脈　お腹、おへそ周りや背中を診るのは

 

脈は　速い遅い　を診るのではなく

脈が　浮いているか　沈んでいるか

強く感じるか　弱いか

あと　硬いか　軟らかいか

 

などを診ます

 

お腹も同様に　おへそ周りが

硬いか　軟らかいか

皮膚が張っているか　へこむ感じか

 

背中も　張っている　へこみ気味

 

強弱や　硬さ軟らかさ　という

ある意味　質　をみます

 

これらの情報が　

脈や　お腹まわりが　弱い感じがする場合は

鍼も　もちろん　あまり強めにやっては

いけないのです

 

強い　というと怖いイメージがあるかもしれませんが

脈やお腹周りが弱く感じるということは

それだけ　身体の内側のエネルギーを

今の状態よりも　満たす　高めて

あげる必要があるので

 

　基本的に痛みを感じないで　心地よい

　感じの　鍼　を行うことが

　とても大切です

　そうした　鍼　の感じ　リズムに

　身体が　反応をしてくれることにより

　効果がでるのですから

 

　過敏性腸症候群の　鍼の方法

　仰向けで　脈などを診たら

　脈の反応が　弱い場合は

　元気な感じになるように

 

　効果のあるツボに実際に鍼をします

　腕の肘から手首の間

　脚も　膝の下から足首まわり

 

　の間に　それぞれ　１か所から３か所くらい

　鍼を　ソフトに行います

 

　左右必ず同じ　ツボに　鍼を

　するとは限りません

 

　また　過敏性腸症候群の患者さんに

　皆　同じツボを用いるということも

　ありません

 

　あと　お腹周りも　おへその横や　

　少し上　または下　のいずれかに

　鍼をします

　もちろん　ごくごく　ソフトにです

 

　あとは　肩周りや　頭など必要に応じて

　鍼をします

　肩こりがある場合は　肩に鍼をすることが

　多いです

 

過敏性腸症候群の　鍼治療　背中

　脈やお腹の反応を診たように

　背中も　首の下あたりから腰までの

　背骨の横の　ツボ　の反応を診ます

 

　仰向けで　脈や　お腹の反応を診て

　その情報と照らし合わせて

　背中のどのあたりに　鍼を行うか

　決めていきます

 

　背中の鍼は　内臓に働きかける効果が

　あります

　基本的に　体力を補い　体質面の弱点を

　少しずつ補っていく目的で

 

　特に　お腹の裏側あたりに　鍼を行います

　それと　肩甲骨の間や　腰なども

　同時に行います

 

　背中の鍼はだいたい　５本から８本くらいです

　それと　脚　ふくらはぎや　首　肩などにも行います

　あわせて　１０本ちょっとでしょうか

 

　ここまでで　だいたい　時間にして

　４０分　くらいでしょうか

 

　背中に鍼を行うことで　背中の張り　と　

　へっこんでいる　よわっている箇所

　が　均等になってくると　

 

　実際に　脈も元気になり　身体も

　あたたかく感じて来たりします

 

　それと　お腹が動くような感じがして

　それが　心地いい　と言われる方もいますが

　このような　反応をだすために

　鍼を行います

 

　過敏性腸症候群の　鍼治療を終えてから

　背中の鍼を終えて　

　また　脈を診ます

　最初より　はっきりと　

　脈が　元気に　浮いてきて

　はっきりとした感じになる方が

　多いですが

 

　これは　身体にエネルギーが補われたからで

　内側から　外に向かって　押し上げる力

　とでも言うのでしょうか

 

　中にエネルギーがたまらないと

　このような反応がでないので

 

　そういった　反応の有無を確かめます

 

　もし　出なかったとしても

　その場合は　ゆっくりと　エネルギーを高めていく

　こと　急がないことも必要です

 

　待ってあげる　自然に力が付くように

　無理せず　生活をすることと

　体を冷やさずに　

　養生するには　家でお灸をするのもいいです

 

　実際に　家でお灸をして　元気になった方がいます

　お灸　今度お話します