鍼灸専門 3,300円
痛くない鍼 ひとりひとりに合わせた治療
杉山勲先生の書籍による勉強会:鍼灸初学者向け
勉強会:鍼灸けやき塾
毎月1回さいたま市内の公共施設にて行っています。
*会場は毎回同じ場所とは限りません
このページにて今後も直近の勉強会の情報をお伝えします
直近の勉強会のご案内です。
令和7年1月19日(日)
11時~15時
与野本町コミュニティセンター和室
JR埼京線与野本町駅下車徒歩3分
令和7年2月16日(日)
11時~15時
市民会館おおみや和室(レイボックホール)大宮駅徒歩3分
参加費は会場使用料と参加人数により数百円から2千円程度
ご用意いただくもの
筆記用具
フェイスタオル(実技の際に使用する場合あり)
●書籍3冊
*わかりやすい難経の臨床解説(上下巻)
*一生使える鍼灸ノート
ともに源草社、各3300円(税込み)をご用意ください
●ステンレスの寸3ー0、または1番および鍼管:前田豊吉商店、太丸鍼管ステンレス製寸3用(実際にはクロムメッキ製)
参加希望の方は下記までご連絡をお願いします
hosonumaikuo@gmail.com講師:細沼郁夫(さいたま市見沼区にて2010年、鍼灸専門みぬま治療室開業)
杉山勲先生主宰の勉強会、杉塾、大成会にて7年間学ぶ。杉山先生から学んだ理論、技術を次の世代の方に伝えることを目的として勉強会を行っております。初心者の方に脈診、取穴の方法をお伝えし、実技、座学を通して実際に臨床の現場で行っている手法をお伝えします。勉強界の実技の中では徐々に、慣れてきましたら脈診から、実際の刺鍼も行っていただき経験を積む上での、感覚を養う上でのきっかけとなるようにと思っております。
*杉山先生の元で長年学んだ者、数名が一緒に勉強会で初めて参加される方に脈診、取穴のレクチャーを致します。
2024年11月の勉強会
・症状の捉え方の枠組み(陰虚症、陽実症、陽虚症、陰実症)
・証の見分け方と取穴法
・脈診と切診の組合せによる調整の加減
難経15、16、17、18難(診断の際の病の軽重について)
1難、21難(経脈の長さ、呼吸により進む気の流れ、呼吸と脈について)
30難、32難(脈診で何を診ているのか、気と血が相随うことを脈で確認する)
これらを、わかりやすい難経の臨床解説の中から、杉山先生の解説文を元に講義を行いました。実技で脈診(切診)→取穴→刺鍼→脈診と言う一連の流れを行い、それぞれ「今、何を診ているのか」、「現れている反応の意味」についての解説をしました。
杉山勲先生の書籍(先生は令和4年にご逝去されております)
杉山先生の残された書籍は10冊ありますが、今回はその中でも是非、お手元に置いて繰り返し読んでいただきたいものをご紹介します。
わかりやすい難経の臨床解説(源草社、令和6年再出版)
以前は別の出版社から出されていましたが絶版となり、しばらく入手が困難な状況が続いていました。
杉山先生が生前、いずれは再出版をしたい、後世に残したいと仰っていたことからも杉山先生の元で学んだ者により源草社、吉田社長のご協力を得て加筆、修正を1年にわたり行い再出版をすることが出来ました。加筆したところは、「難経七難の謎」と題して杉山先生が望まれていた所でもあります。
わかりやすい難経の臨床解説が他の難経の解説書と異なる一番の特徴は、一難から順に八十一難まで解説するのではなくまず、八難から始まり、次いで四十三難と続き、脈で分かるところと分からないところを見極めることが大切だと説いているところが大きな特徴です。
脈で分からない所とは先天の気について、分かるところは後天の気について述べている、、、と短絡的に分けるのではなく先天の気と後天の気のそれぞれの意味するところについて「脈診で分かりにくい所があるということが分かることが脈診を理解するためのまずは第一歩である」と言うことを八難、四十三難で最初に述べています。脈診とツボを探る、切診とを合わせて診ることで脈診から切診(ツボを取る際の決め手となる直観力)、反対に切診から脈診(ツボへの刺鍼、またはお灸の効果の有無を脈状の変化から判断する)と双方向からの確認が可能となる診断力の高い手法に導かれていくことが難経を学び続けていて読み返すたびに感じる大きなところでもあります。
このような相互に補完しあう読み方は実際の臨床の場面での取穴、脈診の際の判断基準、そして脈診や切診をも超えた望診、聞診、そして日常行っている問診においても様々な意味で役立ってきます。臨床経験を積むこととはそうした型を大切にしながらも、いずれは自分自身の手の内にしていき「感覚を養い、読みを鋭くする」ことにつながるものです。そうした縦横無尽な判断が実際の臨床の場では必要とされ、実際に患者さんの苦しみに対して新たな引出しを開けることにもつながります。生涯をかけて鍼灸の、経絡治療の分野でも胃の気脈診と言う手法で治療をされていた杉山先生の臨床の現場での治療法を、この「わかりやすい難経の臨床解説」を通して勉強会の中で解説し、実際に脈診と取穴の方法をお伝えしたいと思っています。
杉山勲先生:昭和20年茨城県生まれ。東京都大田区にて鍼灸治療一筋に臨床歴50年。古典(素問、霊枢、難経等)を読むことの大切さ、本当に効果のある取穴、刺鍼法に結びつける脈診法(胃の気脈診)を勉強会(杉塾、大成会)を通じて教えて来られました。著書多数。令和4年天寿を全うする。