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更年期障害 鍼灸でのツボの使い分け方

ホットフラッシュ、めまい、不安感

更年期障害と一般的に言われる症状のつらさを訴える方が当院においてもいらっしゃいます。

特に、急に顔や頭に熱さを感じる、ホットフラッシュですが鍼灸の施術中にも「今、カーっと熱くなってます。」と言われる方もいます。定期的に通院される方の中でも最近ホットフラッシュの頻度が多い、または、最近は以前より落ち着いてきている等、当然ですが個人差はあります。

ひとつの傾向としてですが、今年(2024年)の夏は台風と、台風以外でも突発的な強風、竜巻が発生しゲリラ豪雨も頻発、異常な暑さが続く等、身体にってダメージが多い時期でもありました。

急激な天候の変化が身体だけでなく心理的にも影響することとして、異常気象が続く時には「よく眠れない」と言う方も多いです。睡眠がしっかり取れないことが体調面に影響していることは想像できるところです。

眠れない、その睡眠の質も、全く眠れないことはないけれど眠りが浅い、そのため昼間も身体がすっきりしない、と言う状態が何日も続くことで脈の状態(脈診で診ることができる)も落ち着きのない脈となっていることがほとんどです。

この文章は2024年9月5日に書いています。9月に入って間もない、まだまだ暑い時期ですが、朝や夜は涼しい風が吹き始めてエアコンをつけなくても眠りやすいという方もいる頃です。もちろん、日によってまだまだ暑い日もあります。

こうした自然の季節の移ろいに応じて私達の身体も季節に合わせたコンディションになるように自然に順応していきます。

脈の状態が今年は8月半ば過ぎから、浮いたはっきりした感じの夏の脈から、だんだんと沈んだ感じに変化してくる秋の脈に変わってきました(多くの患者さんが)。

ただ、ホットフラッシュがつらい、と言われる方の場合、秋の少し沈んだ感じの脈が感じられつつも、浮いた感じの脈も一方で感じられる、と言う身体の矛盾が脈にも現れています。

この矛盾をどう説明するか。本来、季節に合わせて沈んでいなければならないのに、頭や顔が熱いために脈も浮いた感じの落ち着かない脈になっているため、まずは、脈が落ち着いた感じになるための効果のあるツボを実際に脈を診ながら探します。

脈が落ち着いた感じになるツボを探し当てたら、そのツボにごくごく軽い感じの鍼をします。最初からホットフラッシュだからこのツボ、と言うのではなく、あくまで患者さんの状態によって、ホットフラッシュの辛さの度合いにより加減をしながら鍼をします。

全身的な効果のあるツボ(自律神経の調整)と、限局的な効果のあるツボ(頭のつらさ、背中や肩、胸の辛さなど)に対してのツボをそれぞれ患者さんの状態により使い分けます。

特に気の流れが落ち着かず、苦しいと訴える肩の場合には効果のあるツボをしっかりと探して、一番効果のあるツボ、そのツボの効果を補完する(さらに細かい所まで微調整する)ツボ等、様々なツボが実際の施術中に見つかることがほとんどですので脈の状態を見極めながら施術を進めていきます。

脈が落ち着いてきたら施術を終了しますが、また頭のつらさが残っていたとしても、脈が落ち着いてきたならそれ以上は追いかけず、次回の施術の中でまた脈の調子をさらによい状態にしていくように、と言うように進めていきます。

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