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アトピー性皮膚炎 鍼灸 気を「滑らかに」にして保っていく

アトピーの辛さで鍼灸を受けにいらっしゃる方へ。

暑い時期(5月~9月あたり)に症状が悪化する。
身体が熱い、血管の中が熱を持っているような感じがする。
その感覚はドロドロしたような、かゆいような気持ち悪さがある。

このような体感的な感覚、病院ではなかなか理解されない訴えをされる方もいます。

目次

アトピー性皮ふ炎 鍼灸

アトピーのつらさの我慢は、鍼灸を行う際に脈(みゃく)にも現れます。

アトピーに限らず、夜、よく眠れていない状態が続くと脈が落ち着かない、速くなることがあります。これは気の状態が落ち着いていない、リラックスできない状態を現します。

実際に睡眠は皮ふの状態を良くしていくためにとても大切な要素ですのでしっかりと休むことが出来るように鍼灸で調整をしていきます。

アトピー 鍼灸 エネルギーを補充できるように

食べものを注意すること(油もの、刺激物、小麦粉、糖質、肉類など)。

睡眠をしっかりと取ることが出来ること。

食べることと同じように睡眠もエネルギーの補充です。しっかりと睡眠が取れていると皮ふの状態も落ち着いた感じになります。

実際に脈を診る際には脈の落ち着き、ほどよい強さがあるかどうかを診ます。また皮ふの状態も、手の脈を診ながらヒジから手首の間の腕の皮ふの変化を脈の変化とともに診ていきます。

「脈が滑らかならば尺の皮膚も滑らか」と鍼灸の古典の中に記されています。尺(しゃく)とは腕の内側(手のひら側)、肘から手首までのことを言います。

脈が滑らかなら皮膚の状態も滑らかである、と言う意味です。

「水槽のさかなを高位置から狙う猫」の写真アトピーのつらさと戦っておられる方の脈の状態として脈の滑らかさがなく、かつ、尺の皮膚の状態も荒れていると言うのが特徴です。

皮膚の状態が脈に現れているとも言えますが、では実際に鍼灸でどのように調整していくのでしょうか。

アトピー性皮膚炎 鍼灸 脈と呼吸(調整と変化)

脈 皮ふの状態 に加えて呼吸のリズム、深くて楽な呼吸を実現できるように鍼灸を行うことを目標にします。

皮ふの状態を良くしていくために呼吸のリズムの変化を上手く活用すると言う考え方をします。

皮膚の滑らかさがない状態と言うことは皮ふの状態が良くなるように調整すると言う考え方をする、と思われることと思いますが、鍼灸の特長として、状態を良くしたいところに直接働きかけるのではなく、間接的に、他の要素を上手く用いる、と言う方法があります。

アトピーに効果のあるツボへ鍼を行う際にも呼吸が落ち着いてゆったりとしたリズムになるツボの使い方、鍼の加減が大事になってきます。

鍼を行いながら呼吸のリズムが落ち着いてくるのを感じられるように鍼の加減をするのです。「ちょっと猫が通りますよ・・・」の写真

気の流れのゆったりした感じが呼吸の深さをもたらしてくれ、皮ふの滑らかさ、皮ふの感じが落ち着いてくる、と言うことを目標にします。

気の流れとは呼吸のリズムそのもので、呼吸が深く楽である時には気持ちも落ち着いてきます。

睡眠の状態が良くない場合には脈が速く、せわしない感じになるのですが脈も落ち着いた感じになると呼吸がゆったりとして皮ふにも落ち着きが出てきます。

すべてはつながりがある、と言うことをいい意味で生かしていく考え方になります。

皮ふのことについて、足のウラのべとつきについてです

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